こんにちは。
50歳からのバレエ体型づくりの専門家

白須絵里子(しらすえりこ)です。

 

 

 

 

 

 

 

 

京都左京区、銀閣寺、北白川、京都大学近隣で
マシンピラティスの個人指導をしています。

このブログを読んでいただきありがとうございます。

最近、ライティングの勉強をしています。

 

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自分の思っていることを、

文章で伝えられるようになりたい

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そう考えて、天狼院書店というところの、

ライティング・ゼミという講座を受けています。

 

ここは、プロのライターも通っている講座。
毎週、2000文字の文章を提出して、

添削を受けます。

合格すれば、

ウェブ天狼院の

メディアグランプリと云うところに

アップして貰えるのです。

ご紹介する記事はここに掲載されました。

私が、ピラティストレーナーとして独立

自宅で開業を考えていたときに、

背中を押してもらったことを書きました。

 

自分の夢を諦めたくないあなたに、

読んでいただきたい記事です。

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「先生、自分のやりたいことは諦めないで

やったほうがいい!年齢なんか関係ない!」

 

人生には転機となる人との出逢いが何回かある。

私が50歳を過ぎて経験した三木さんとの出逢いはそのひとつだ。

 

年がいっているから、経験がないから…… 

本当はやりたいことが有るのに、

躊躇していた私に、

ハッキリと言ってくれた三木さん。

 

彼女は73歳で、ひとり暮らし。

 

彼女と初めて会ったのは、2015年、11月末の水曜日。

場所は奈良県西大寺にある

スポーツクラブのストレッチスペースだった。

 

彼女は肩こりに悩んでいたようで、

ストレッチポールという、ウレタン製の直径20センチ、

長さが1メートルくらいの円柱をマットの上にねかせて置き、

その上に背中を置いて、あお向けになっていた。

両方の膝は曲げて、両方の腕を肩のところから、

「前へならえ」をするように、

天井へむけて伸ばしていた。

 

スタジオレッスンで教えてもらった、

肩こり体操をしているのだと、一目でわかった。

だが、フォームが今一つで、

肩こりはなかなか治まらないようだった。

 

私が仕事を終え、帰ろうとしたとき、

三木さんの一生懸命な姿が目に入った。

 

頑張ってやっているのに、上手くいかない。

その姿を見て、お節介かなとは思いながら、

「もう少し、曲げた両膝の幅を狭くして、

背中の腰の部分に手のひら1枚分のスペースを空けて……」

 

正しく運動するための、アドバイスをしてしまった。

 

私の言うとおりに膝の位置、

背骨の位置を修正した三木さんは驚いて言った。

「さっきまで、

上手く出来なくて肩がこっていたのに、

ちょっと直すだけで全然違う!

是非教えてください!」

 

こうして73歳の三木さんと

55歳の私のマンツーマンレッスンが始まった。

 

私の仕事はピラティストレーナー。

ピラティスという元々リハビリから始まった体操を

ピラティス専用マシンを使い、マンツーマンで教えている。

 

外部からのトレーナーとして、

スポーツクラブの会費とは別に

有料でピラティスを指導するのだ。

 

私は若いときから、

フィットネス業界で仕事をしていた訳ではない。

48歳のときに、

腰痛改善のためにピラティスをはじめた。

半年ほどして腰痛が改善したので、

どうして自分の腰痛が改善したのか? 

その理由が知りたくて、

ピラティスの指導者の資格をとった変わり種だ。

 

50代になってから、

フィットネス業界と無関係で

ピラティス指導者養成コースを受講する人は希である。

実際、勉強している時

まわりにいる人たちは20~40代の女性がほとんどだった。

 

まして人嫌い、運動が苦手な私が

ピラティスを教えることは、考えもしなかった。

 

私は人に教えるために

ピラティス指導者養成コースを受講したわけでない。

自分の腰痛がどうして改善したのか、

理由が知りたかっただけだ。

 

だが、勉強を進めるうちに、

学んだことが理解出来なくなってきた。

 

私は毎週ピラティスのマンツーマンレッスンを受けていた。

その先生から

「人に教えるようになれば、分かるようになるよ。

早く教えたほうがいい!」

 

そう、何度も言われて渋々教え始めたのだ。

 

50代と70代では体力がまったく違う。

もちろん柔軟性もちがう。

 

私が習ってきたことを

そのまま70代の三木さんに教えていいのだろうか?

試行錯誤しながら、トレーニングが始まった。

三木さんは毎日スポーツクラブに通っていた。

 

好きなスポーツは水泳。

最近まで、まったく泳げなかったそうだが、

マンツーマンレッスンを受けて、

何キロも泳げるようになっていた。

グループレッスンで分からないことでも、

マンツーマンで教えてもらうと、

時間はかかっても出来るようになると、

教えてくれた。

 

ピラティスを始めて、3ヶ月経った頃、

三木さんはこういった。

「先生、最近カラダが凄く柔らかくなった!

 前はヨガのクラス受けたらキツかったけど

最近は楽勝になった!」

 

半年も経つと、

「先生、水泳の友達がね、私のカラダ見て驚いていたよ!

 ウエストにくびれが出てきて、

お尻も上がってきたから」

 

ピラティスは姿勢を綺麗にする効果がある。

だが、70代の女性にどれくらいの効果があるのか、

私にはわからなかった。

 

8ヶ月経った時、

三木さんの後ろ姿の写真を撮った。

「この女性何歳にみえる?」

何人かの女性に尋ねた。

「え~、40歳後半?」「73歳よ」

「え~!」

みんな驚いていた。

三木さんの後ろ姿

 

 

 

 

 

 

 

 

 

三木さんとのトレーニングは楽しかった。

彼女は運動神経がいい訳ではないが、

毎回のトレーニングの内容を

ノートに記録するほど熱心だった。

彼女は薬剤師の仕事をしていて、

結婚、妊娠、出産、離婚を経てアメリカへ渡り、

長くむこうで生活していたそうだ。

 

高齢になり、帰国、現在は息子一家の近くに1人暮らし。

アメリカへ渡ったのも年をとってからだそうだ。

そんな自分の経験を私に話してくれた。

 

「やりたいことがあれば、やったほうがいい!

年齢なんか関係ない!諦めないで」

強くそう言い切った。

1年経った頃、

私は家庭の事情でスポーツクラブの仕事を

辞めることになった。

 

 

三木さんの言葉が私の背中を押して、

自宅スタジオを開くことになった。

ピラティス専用マシン

 

 

 

 

 

 

現在私は、

自分の好きなときに、好きな時間だけ、

好きなお客様にピラティスを教えている。

三木さんとの出逢いがなければ、

50歳を過ぎて新しい仕事をはじめ、

やり甲斐のある日々を送っていなかっただろう。

 

三木さんとの出逢いは

 

やりたい事があれば、やればいい。

諦めない! 年齢なんか関係ない!

 

そのことを実感した出逢いであった。

 

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最後まで読んでいただきありがとうございます。

☆私のマシンピラティスに興味のある方は

こちらをご覧下さい。

 

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白須絵里子ピラティス教室

白須絵里子